7月の山行



大山・隠岐の島(西ノ島)




赤尾展望所から見た国賀海岸(トップ写真・1



実施日  7月24~28日   
参加者  男性3名、女性2名   
旅程 24日  我孫子18:01=18:31日暮里18:39=19:02新宿(夜行バス)19:40車中泊
25日 6:25米子駅南口着―北口7:20(バス)=8:15大山寺(出発準備)8:30―9:25(1合目) ―9:40(2合目)―9:55(3合目)―10:15(4合目)-10:35(5合目)―11:00(6合目避 難小屋)11:20―11:30(7合目)-12:15(8合目)-12:20(9合目)―12:40大山山頂13:00(6合目避難小屋)―14:00(5合目)―14:45(1合目)―15:00(大山寺バス停)15:20=16:20米子駅17:15(JR境港線)=18:03境港駅―18:10ポートイン境港(宿泊)―19:00夕食(味処美佐)21:20―21:30境港―ポートイン境港
26日  ポートイン境港8:00-境港駅(バス)8:24―8:39七類港(フェリー国賀)9:30=12:05西ノ島別府港(町営バス)12:19=12:41浦郷観光船乗り場13:00(観光船)=14:30―14:45民宿優心(宿泊)17:45(タクシー)=赤尾展望所=18:45優心、夕食19:00  花火大会20:00 21:00神輿
27日 優心朝食6:30 ハイキング出発7:15(西側ルート国賀コース)-8:00牛舎通過後の分かれ道(小国賀海岸付近)―8:45トノズコースとの合流点―9:20魔天崖、休憩50分10:10-11:10通天橋(小屋休憩)11:20―12:10由良比女神社―12:20民宿優心、浦郷13:09(市バス)=13:40別府港15:45(フェリー隠岐)=17:55七類港18:10(町営バス)=18:25境港駅18:51(JR境港線)=19:39米子駅 米子南口バス停20:20発(夜行バス) 車中泊  
28日  7:40新宿バスタミナル=9:00我孫子
費用 ◎交通費:46650円=我孫子―新宿(JR)740×2、新宿―米子(夜行バス)12600×2、米子―境港(JR)330×2 、米子―大山寺(バス)730×2 、境港―七類港(バス)500×2 、七類港―別府港(フェリー)3510×2 、観光タクシー3960(19800/5人分)、 別府港―浦郷港(バス)200×2、観光船4000
◎宿泊費:ポートイン境港・朝食付16800円、島宿優心4800円(2泊;食事つき)12000円
➡交通費・宿泊費合計:63450円 (各自の飲食費は含まず)
装備 ツェルト、雨具、防寒着、行動食、飲み物、地図、コンパス、ヘッドライト、非常食、ストック、個人の生活用品等、宿泊山行時持参装備



大山山頂で(トップ写真・2

総評
 昨年の我孫子山の会のアンケート用紙提出前に夜行バスを使って実質3日間の行動で大山・隠岐国立公園の内、大山プラス隠岐の島(西ノ島)を回れるスケジュールが出来るか検討した結果、行けると判断し、今年の早い段階から準備してきました。山行目的は中国地方最高峰であり、秀麗の山容を持つ大山の登山と隠岐の島の自然を楽しむことを掲げてスタートしました。運良く好天に恵まれ、大山は登山の途中から見える日本海の海岸線の景観は本当に素晴らしかった。また、見る角度により荒々しい大山の姿を見ることが出来感動する。一方、隠岐の島(西ノ島)の良さを観光船上から見上げた風景に感動し、また翌日のハイキングで高い場所から見下ろした荒々しい国賀海岸の景観、奇岩見ることが出来、再び感動する。同時に対照的な崖の上でのんびりしている情景(馬、牛の放し飼い)青い空、草原の若草色、ブル―色で綺麗な海を同じ場所で見られとても幸せな気分になる。
 旅のおまけとして移動途中、魚の街、境港では前菜から始まり、岩牡蠣アワビ、最後のデザートまでの9種類のおまかせコースの味と見栄え最高。又、店員のおもてなしに感動する。予期せぬ出来事として隠岐の島(西ノ島浦郷)では年1回の祭に出くわし、民宿の窓からの花火、神輿は旅に彩りえを添える。
 この山行と旅は天気が良すぎて、高温に苦戦しましたが、予想以上に素晴らしい感動をもらい、良い結果になり、記憶に残る山行になりました 


7月24日
 夜のラッシュアワーの中新宿バスタ19時40発にて元気なメンバー5人、3列独立シート、カーテン仕切り仕様車に乗車して一路米子駅に向かう。


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7月25日
 外は暑いが車内は冷房が効き羽織物を着て過ごす。6時25分に米子駅南口にバスは到着。ロッカーを借りたり、コンビニで食料を調達して北口より7時20分発大山寺行きのバスに乗る。駅前は大きなビルが並んでいるが、進むにつれて地方らしくなっていく。車で登山に来る人が多く、大山寺バス停(大山ナショナルパークセンター)には予想していたより人影が少なかった。参道を進み郵便局先を右に曲がり大山橋を渡って右に歩くコースを、間違って参道を5人が真っ直ぐ吸い込まれるように進み、大山寺本堂(帰り道)の方へ進んだため、元に引返し30分のロスタイムがあり。夏山登山口9時出発する。
 石段を上がって行くと阿弥陀堂の建つ地点に着く。その先ブナ林の中を登って行くと一合目に着く。登山道沿いには1合目から9合目までの合目表示がその都度立っているので登山の目安になる。登山の随所に横木渡しの階段が続く。5合目付近までは所々で日本海を含む下界の美しい景観を望む。するとSさんから大きな声が出た。凄い、凄い、凄いの連発。5合目の上手に帰りのコースとなる行者谷コースとの分岐が有る。そこを過ぎて急坂を登ると6合避難小屋に出る。ぱっと開けた避難小屋から見た大山北壁が圧倒する近さに迫る。壁のように立ちはだかる力強い表情を見ることが出来た。帰りのバスの乗車時間もあるのでここで大山を見ながら昼食を取り出発する。厳しい暑さの中でも大山の美しい花々も我々を迎えてくれる。
 このコース一番のガレ場の急登を登りきると8合目だ。そこからは景色は一変してなだらかな木道が、山頂まで伸びる。大変気持ちの良い場所だ。途中に広がる(国の特別記念物)ダイセンキャラボク帯の中を登って行くと山頂(弥山)に12時40分に到着。集合写真を撮り、頂上避難小屋に立ち寄り身支度を整え、米子駅行バス15時20分発に乗るために下山コースを変更し(登りと同じ道を選択、通常下山時間は2時間30分かかる)今現在頂上からバス出発時刻まで2時間20分しかないが、全員で下山時間の短縮を図る。
 13時下山開始し、メンバーの足並み(速度)も揃い、適度なハラハラ、ドキドキも有りつつ皆さんの頑張りで大山寺バス停にはバス発車時間の20分前の到着、5月1日の丹沢山行のバスを思い出し、健闘を讃え合う(この山行に丹沢山行参加者が4人いた)。
 明日の隠岐の島に渡る為に米子駅からJRで本日の宿泊地、境港駅に行く。この街は魚(水産王国)とゲゲゲの鬼太郎の作者水木しげるの出身地)で有名で水木しげるロードがあり、沢山のブロンズ像妖怪たちが迎えてくれる。今日の宿は「ポートインさかいみなと」(境港港湾労働者社会福祉センター)。一般客も泊まれる。宿代で浮いた分、夕食として味処美佐にて魚のコース料理を堪能する。又この店のプロ並みのおもてなしに感動し、本日の山行の疲れも癒される。



登山のスタート(大山寺バス停にて)/大山夏山登山口


壁のように立ちはだかる大山北壁


大山北壁崩壊場所


八合目を過ぎダイセンキャラボク帯の中を登っていく


木道は頂上目で続く/大山頂上にて(➡トップ写真・2)



 大山の花々


境港出身の水木しげる(『ゲゲゲの鬼太郎』の作者)像/岩牡蠣をいただく


味処 美佐にて反省会

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7月26日
 鳥取県境港から隠岐の島への出発地点島根県七類港にバスで移動し、七類港9時30分発(フェリー国賀)にて西ノ島の玄関別府港に向かう。船内は観光客、地元の人たち、特に本日は浦郷地区の年1回の祭のための訪問客等で満席の状態でした。隠岐の島は小さな180の島と大きな4つの島からなっており、その一番大きな島、西ノ島の別府港に12時5分に到着。
 下船後市バスにて浦郷観光船乗り場に行き、国賀めぐり定期観光船(浦郷発)に乗船する。本日の隠岐を代表する景勝地、国賀海岸の空は青く、それに合わすように海の色ブルー色で、透明度が高い。大昔の火山活動と日本海の荒波の浸食よって形成された数々の大岩壁、奇岩、洞窟等、自然が織りなす景色を連続して観賞し船上で大きな感動を受ける。国賀海岸の全体像と共に特に、海面から257mの高さを誇る大岩壁「摩天崖」、海に大きくせり出した巨大な岩の架け橋「通天橋」、観光船で入れる海蝕洞窟、明暗の岩屋等が心に残っている。
 船旅を終え本日の宿泊先、浦郷の民宿優心に歩いて行く。休養と荷物の整理を行い計画より早く17時45分に観光タクシーに乗り、赤尾展望所(隠岐を代表する雄大な自然美の景勝地、国賀海岸を一望に臨むことが出来る)に向かう。ここは「日本の夕陽百選」にも選ばれており夕景の撮影(国賀海岸)スポットとして計画し予定してましたが、本日年一回の祭で道路が封鎖されるため、計画を修正し早めに宿を出発し早めに宿に帰る予定。
 流暢な言葉で語る運転主兼ガイドさんの隠岐の島の成り立ちや景色の説明を聞きながら赤尾展望所に着く。凄い! 美しい! 摩天崖、通天橋、天上界の大パノラマが一望に見渡す事が出来る。まるで異国に来ているような景色を堪能する。残念ながら時間の関係で赤く染まった夕日は見られなかったが、国賀海岸全体の素晴らしさに感動し一路民宿に戻る。
 直ぐに夕食を、お墓参りに来られた地元出身の方に隠岐の話を利きながら戴く。8時頃には花火が打ち上げられたので、部屋に戻り花火を観賞する。やがて神輿が現れ、祭が最高潮に達する。我々が寝静まる頃まで祭の人声が部屋の外から聞こえる。        



七類港発別府行フェリー「国賀」/船中より見た国賀海岸の荒々しい摩天崖


巨大な岩の架け橋、通天橋/国賀海岸の洞窟から


赤尾展望所からの夕日/赤尾展望所からの国賀海岸の眺望(➡トップ写真・1)


国賀海岸を背景に 赤尾展望所にて


由良姫神社例大祭の神輿

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7月27日
 いよいよ旅の最終日、浦郷を出発し国賀海岸を巡り(摩天崖から国賀浜を周遊)浦郷に戻るハイキングと米子への移動を行う。
 7時15分民宿を出発し摩天崖に向かう。途中に昨日から行われている例大祭のあった海上守護神「由良姫神社」を通過し、舗装された道路を登って行く。道端で牛、馬との近くでの偶然の出会いも旅の楽しみの一つ。放し飼いされた馬2頭、我々が通過するのをじっとおとなしく見ている。馬は何を思っているのだろうか。国賀海岸が見えだすと風景も一転し、青い空、海の見事なブルー、グリーン色の牧草地帯の風景の中、又、馬との出会い。大自然をバックに草を食む光景は実にのどかな感じで最高。馬はこの景色をどう感じているのだろうか。又この島は昨日船の上から見上げたあの迫力のある荒々しいダイナミックな大岩壁の景色と好対照な、のどかな風景が混在する不思議な島です。
 摩天崖遊歩道は摩天崖から国賀浜に至る約2.3㎞、高低差約250mにわたる遊歩道で、体中に自然を感じる素敵な遊歩道です。駐車場奥の入口ゲートから入ってスタート、コース全体が放牧場になっている。まずは周囲が開けた草原を歩くと青空の下5~6頭の牛がのんびりと過ごしている姿を見る。いいなぁと思いながら牛は角があるのであまり近づかないようにと注意書きがあったので音を立てないようにゆっくりと進む。200mから300m歩くとナイフで垂直に切り取ったような海抜257mの摩天崖の頂上に着く。この付近からの景色は絶景です。この壮大な景色を見ながら50分のゆっくりとした昼食時間を取る。
 11時10分爽快な景色を見ながら尾根に沿って下って行く。階段が有ったり、緑色の草木が左右に茂った細い道も有るところを右に見える丘の先端部分を目指して下って行き、20分位で先端部分に到着。ここは摩天崖を真横から見える展望スポット。高さ257mのほぼ垂直の断崖は海食崖としては日本有数の規模とか。先端部分から約100m位戻り下って行くと眼下に天上界と言われる国賀浜の奇岩のエリアが見えてくる。さらに下って行くともう一つの見所、通天橋(長い年月をかけて作られた海食洞がさらに浸食され入口部分のみが残った形になる。)海に浮かぶ巨大なアーチは大自然が生んだ芸術である。
 通天橋の小屋で休憩後出発するも、進行方向を探していた。まさにその時、偶然に昨日の、観光タクシ―のガイドさんとばったり出会う。帰り道はそこの道を登って行けば良いとの言葉を頂き感謝すると同時に、縁を感じる。そこから朝来た道を戻り、民宿優心で荷物整理してから高温で喉がカラカラの状態で戴いた水は非常に美味しかった。
 バスで別府港に向かい、15時40分発のフェリ―に乗船し、七類港に17時55分に到着。直ぐに超満員の小型バスに揺られ境港駅に着く。驚いたのは一作日と違い、溢れんばかりの若者が街に集まって来ている。何処からこれだけの人がきたのかな。祭らしいが、水木しげるの妖怪の街と関係しているのかな。プラットホームが若者で超満員の境港駅を18時51分に出発して米子駅に19時39分到着。ここで故郷に帰られるYさんと分かれ、米子駅(バス)20時20分発で新宿バスターミナルに向け出発。



摩天崖周辺より国賀海岸を望む


大自然(青い空、ブルーの海、緑の草原)をバックに草を食む牛馬


摩天崖頂上から国賀海岸の眺望


摩天崖最高地点にて


国賀海岸の遊歩道を下って行く


ほぼ垂直な、高さ257mの摩天崖


国賀浜の奇岩/巨大な岩の架け橋、通天橋

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7月28日
 新宿バスタ7時40分着、我孫子9時頃着。
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 この山行、旅を振り返るといろいろな感動を頂きましたが参加者の皆様のお蔭で無事終了し、楽しく過ごすことが出来、改めてお礼申し上げます。
 Ht記 






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